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運転免許に関する意見の聴取(聴聞)手続き

 愛知県警本部では、毎週木曜日午前9時から開催されることが決まっており、原則として受付の順に、随時、カーテンで仕切られた部屋に呼ばれ、「聴聞官」と、主にメモをとったり点数制度を説明する担当の方により行われます。

 愛知県警本部の最寄駅は、最近名前の変わった「名古屋城駅」です。

 交通違反の事実や事故の事実、被害者がいる場合には被害者の回復状況や示談の進捗、対象者の意見や有利な証拠の提出を行うことが出来ます。

 事前に弁護士が補佐人や代理人の立場で出席することを伝えておけば、それなりの時間を融通する印象です。

 聴聞の結果を公安委員会に報告し、お昼までには、「運転免許取消処分書」の交付による正式に処分が通知されます。

 正式な処分が通知されるまでの時間は、外出することもできます。

 処分の通知がなされる直前に、免許の返納を行います。 

 処分結果に不服がある場合には、処分があったことを知った日の翌日から起算して3か月以内に公安委員会に審査請求をすることが出来ますし、知った日の翌日から起算して6か月以内に県を被告にして取消訴訟をすることもできます。

 この取消し訴訟で県を代表するのは公安委員会です。

 なお、審査請求や取消訴訟をしても、処分の効力はそのままであることから、効力を停止したい場合には、執行停止の申立てを行い認められる必要があります。

 刑事手続きとは別個独立した手続きではあるものの、基本的には前提となる事実関係をもとに法的処分が行われるものであることから、もう片方の手続きの進捗状況を気にはするようであり、聴聞官から刑事手続きの進行状況を聞かれたり、起訴するか否かを決める検察官から聴聞手続きの進捗や結果を聞かれることが通常です。