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「危険運転致死傷事件の弁護」(季刊刑事弁護111号)

 危険運転致死傷事件は、相談にのることも多い刑事事件の類型です。

 期間刑事弁護111号では、危険運転致死傷事件に関する特集が組まれています。

 まず、高山巌弁護士の「危険運転致死傷罪の基礎知識」で、自動車運転致傷行為等処罰法の各条文に関する解説がなされています。

 そのあとの具体的な事例報告では、過失運転致死傷罪で起訴された後に危険運転致死傷罪に訴因変更された大阪地裁平成28年11月2日判決、過失運転致死罪で勾留された後危険運転致傷罪で起訴された事例が掲載されています。

 危険運転致死傷罪よりもはるかに相談にのることが多いのが過失運転致死傷罪であり、事例報告で問題となった構成要件の(飲酒により)「正常な運転が困難」、(赤信号を)「殊更に無視」、(薬の接種により)「正常な運転が困難」の理解は、弁護方針を決める上でも極めて重要という印象を持ちました。