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WEB期日導入の影響

 裁判所は、いわゆるWEB期日としてTEAMSを利用した書面による準備手続きにより、審理を進行することが昨年から多くなりました。

 私の経験でも、金沢地裁や東京地裁に昨年から今年にかけて係属した事件でも、一度も出頭することなくWEBや電話を利用した進行により、終結しました。

 WEB期日の導入により、移動時間を考慮する必要性がなくなったことから、別々の裁判所に係属している事件でも、例えば30分おきに予定を入れることも可能となったことは、訴訟案件を多く有する弁護士にとっては大きなメリットといえます。

 一方で、高等裁判所では、電話による審理は行われますが、WEB期日が導入されていないことは留意しておくべきことといえると思います。 

 また、WEB期日は当然事務所のパソコンを使って参加することになるため、その30分後に同じ裁判所の出頭を要する期日を入れることができないことは注意が必要です。

 WEB期日は、労働審判でも利用されるなど、地方裁判所においてはかなり広く利用されています。