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民事控訴審の審理の充実-実態調査を踏まえた提言(上)~記録はどこまで読まれているか

 判例時報2342号139頁に大阪弁護士会司法改革検証・推進本部高裁民事問題プロジェクトチームによる記事が掲載されています。

 142頁以下では,「記録はどこまで読まれているか」という項目があり,「主任でない陪席判事が通常読むのは地裁判決と控訴理由書くらいであるという声も聞こえてくる。」「主任の裁判官も,和解協議をしていて,記録をきちんと読んでいないことが分かったという事例が報告されている。」「合議の結論はまだ出ていないといって,脅すように和解を勧告されることも少なくない。」という記載があります。