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AIを利用したソフトウェアが第三者に損害を与えた場合

 ユーザーから提供を受けたデータをもとに,AI技術を用いて開発したソフトウェアが,第三者に損害を与えた場合の責任の主体を特定することはかなり困難であることが予想されます。

 提供を受けたデータに原因があるのか,プログラムに起因するのかの判断が事実上難しいと考えられるからです。

 このような事態についての責任分担を適切に規定した契約を締結できなければ,ユーザーとソフトウェアベンダーとの契約は,交渉段階で不成立となってしまうことも容易に考えられるところです。