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臨床心理士・元弁護士岡田裕子先生編著「難しい依頼者と出会った法律家へーパーソナリティ障害の理解と支援」(日本加除出版)

 元弁護士で臨床心理士の岡田裕子先生の本です。

 本書では、「難しい依頼者」を、感情の表し方、思考方法、対人関係における態度に、常識を超えた極端さがあるため、弁護士が困惑するような依頼者と定義し、「難しい依頼者」を弁護士が積極的に引き受け、適切に対応することによって、「難しい依頼者」の権利を守るために、パーソナリティ障害の理論を用いた理解と対応法について書かれています。

 境界性パーソナリティ障害、自己愛性パーソナリティ障害、反社会性パーソナリティ障害などの事例をもとに、「弁護士の困りどころ」と、それに対する「望ましい対応」という形式で、解説がなされています。

 事例は,弁護士が遭遇しそうなリアルなものとなっており,非常に参考になります。