日本税法学会第107回大会
6月10日に大阪大学豊中キャンパスで開催されました。
最近興味をもっている租税回避がテーマであったことから,参加してきました。
以下の報告がなされました。
1 アメリカ及びカナダにおける租税回避へのアプローチ
名古屋大学大学院生 本部勝大 氏
2 租税回避の法的意義・評価とその否認
大阪大学 谷口勢津夫 氏
3 行為計算の否認規定をめぐる紛争
日本大学 今村隆 氏
4 課税情報の収集と利用を通じた租税回避規制の課題
西南学院大学 倉見智亮 氏
どれも興味深い報告でしたが(特に,谷口先生と今村先生の租税回避の定義や租税回避を論じる意義についての報告など),さしあたり,租税回避行為の一般的否認規定GAAR(GeneralAnti-AvoidanceRule)は,「ガー」と読むようですので,今後はそう読みたいと思います。
また,個別的否認規定はTAAR(TargetedAnti-AvoidanceRule)とかSAAR(SpecificAnti-AvoidanceRule)という場合もあり,それぞれ,「ター」,「サー」と読むようです。
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