マイナンバー法対応1~悉皆
『悉皆』は,日常あまり見ない言葉かもしれません。
行政手続における特定の個人を識別するための番号の利用等に関する法律(いわゆるマイナンバー法)における重要概念である「個人番号」の特徴の一つとして,『悉皆』性が挙げられています(その他の特徴として,唯一無二性,視認性,基本情報との関連付けが挙げれています。視認性は,住民基本台帳ネットワークとの違いとしても説明されています。)。
『悉』という字は,「悉く」と書いて「ことごとく」,『知悉』と書いて「ちしつ」と読むのは,法曹関係者は割と多くの方が知っていると思います(法律用語に近いイメージがあります。)。
『悉皆』という言葉は,「ことごとく」,「すべて」という意味をもち,マイナンバー法に基づき,住民票コードを有する全員に番号が付されることを意味するようです。
なお,呉服の業界では「シミ抜き」「洗い張り」,「染め替え」から「刺繍直し」「仕立直し」など着物の加工作業全般を指す言葉のようです。
現在公開されている「ソロモンの偽証」の弁護人役中学生の父親は,『悉皆』という看板を掲げて,着物のシミ抜き作業を行っていました。
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