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岡村忠生京都大学教授の講演

 日本税法学会中部地区研究会で,税法が専門の岡村忠生京都大学教授の講演(演題は,「消費課税と人的資本」)を聞いてきました。

 受講資格は,税理士,弁護士,税法学を学ぶ者となっていました。

 内容は非常に難しかったのですが,

・消費税法が,他の税法,例えば所得税法,法人税法と異質であること

・消費税は,教育や学習といった自己の研鑽・投資に対する支出に対して不利益に扱っていること

・消費税には期間対応の考え方が欠如しており,「資産的」な概念を導入するべきこと

・改正所得税法57条の2の条文解釈の困難さ(「職務の遂行」に「直接必要」)

・アメリカのX-taxの議論が示唆的であること

というようなことを指摘されていました。

各税法を考える際の視点として役立てたいと思います。