回転差資金
ある会社が,支払日を2ヶ月後として商品を仕入れ,仕入れた商品を現金決済しているとします(我が国の商品仕入れは,手形取引ではない場合でも,相当長期の支払サイトによる信用取引で成立していると言われています。)。
そうすると,仕入れの買掛金の決済日と,仕入れた商品の売却による現金収入との時間差が生まれます。
この時間差によって発生する資金を回転差資金といいます。
回転差資金をうまく活用することが,事業再生に有効な場合があります。
弁護士としては,事業再生に際し,この回転差資金の活用を検討するべき場合も多いと思われます。