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その部品がなければ,ロケットは飛ばない。

 依頼者さんから,第145回直木賞受賞作の「下町ロケット」(池井戸潤)をいただきました。

  ある中小企業が,大企業の理不尽な要求に対し,確かな技術力と熱意で打ち負かす,という痛快なストーリーです。

 その過程で,研究者出身の主人公が,「会社とは何か?」「仕事とは?」「生きるとは?」を問いながら,反対者,傍観者の態度が徐々に変化してゆく描写に引き込まれてしまいます。

 主人公の会社が不当な(違法な?)裁判に巻き込まれるものの,特許法に強い弁護士の助力を得て,最終的に損害賠償を勝ち取ったという場面では,弁護士の「専門性」がポイントとなっています。

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