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刑事訴訟法判例百選解説者の肩書き

 司法試験受験生の時以来,刑事訴訟法判例百選を購入しました。

 先日出されたGPS最高裁判決についての井上正仁先生の解説を確認するのが主な動機です。

 刑事訴訟法という法律の性質上,現役の裁判官や検察官が解説を担当している割合も多く,弁護士の担当によるものも含めて,実務に即した解説がなされており,分かりやすいという評価もあります。

 さらに,裁判官や検察官を退官し大学教授になられた方が解説を担当する場合も少なからずありますが,現在の所属の肩書きのみしか記載されないこともあるようです。

 受験生の時にはあまり気にする余裕もなかったですが,元の所属により,解説のスタンスが変わるのは当然のことであり,それを考慮して解説を読むことは,実務的には大事なことです(最高裁判例の補足意見や反対意見を読むときにも,このような考慮は大切です。)。

 そのような配慮があると,学習上もより使いやすくなるのではないかと思いました。